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「デキる上司は休暇が長い」
小松俊明 著 (あさ出版)

2003年05月12日

国際派に資格は不要 - 5月12日 本日発売 AERA

5月12日発売の週刊AERAに寄稿した。コメンタリー「明日はどっちだ」というページで、最近の資格ブームに疑問を投げかけている。 

世の中は不景気だ。だからビジネスマンは資格取得に走る。最近、MBAブームが再来していることもそのひとつ。MBA関連本が書店の店頭に復活しているのだ。しかし資格を取得したからといって、その投資に見合うかというと、これが実際には厳しい結果となっている。転職の現場にいる私は、そう実感している。

ボーイスカウトの教えに、「常に備えよ」の精神がある。日本人は、不景気になると、「資格でも取って他の人と差別化をしなきゃ」と思うことが多いようである。これも一種の「備え」という感覚による現象なのかもしれない。

しかしMBAの場合、特にその主流である海外留学を伴うとすると、時間とお金と労力の投資は、ものすごいレベルに達することになる。このハードルの高さゆえに、投資に見合わず、取得後になって厳しい現状に失望する人が多いのだ。

厳しい現状とは具体的に何か。キャリアアップ、給料アップに必ずしも効果をもたらしていないということだ。海外の一流大学のMBAを取得しているからといって、転職の現場でそれが重要視されているというケースがあまりにも少ない。そのため、MBAに投資すれば、確実な備えになるかというと、そうでもないのである。

たとえば、 東大を卒業しているからといって、リストラされないか、転職で優位かというと、最近はかえって逆効果であることが多い。「東大生はつかいにくい」という説は、産業界でその声が強い。外資系の世界で活躍している東大出身者はほとんど目立たない。日本人のMBA取得者も、日本の高学歴志向の一環として捉えられていくと、下手すると「つかいにくい」などという不名誉な結果をもたらす恐れがあるのだ。もちろん一部に例外はいるが、実感としては少数派である。。

なぜか。東大生と日本人のMBA取得者には共通点があるからだ。どちらも卒業時には「劣等生」であるという点が共通点である。東大生は在学中に勉強しないから劣等生であり、最高学府というには学生たちは皆名前負けする。

日本人のMBA取得者はどうか。勉強意欲はあるが、英語によるコミュニケーション力が足りずに、欧米、アジアの留学生と比較して、圧倒的に「劣等生」であるのが現実だ。何とかお情けで卒業させてもらっているといっても言いすぎではない。多少の例外は当然あるが、MBA取得後に出身国以外で就職するアジア人がいるのに比べて、日本人はほとんどいないことからも、このことは明白である。

では、日本人はどうしたらいいのか。私は「国際派には資格は不要」と常に主張している。その真意については、ぜひとも5月12日発売のAERAをご覧になってほしい。ではみなさん、良い一日を。

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2003年05月06日

年収300万円で十分、という森永卓郎氏の指摘を考える

テレビ朝日のニュース番組、「ニュースステーション」などでおなじみの経済アナリスト、森永卓郎氏。近著である「年収300万円時代を生き抜く経済学」が好調である。私は月刊THE21というPHP研究所発行の雑誌の特集で、森永氏が「給料ダウン容認派」として年収300万円でも生き抜こうと主張をする一方、あえて「給料アップ推進派」として登場し、年収1000万円を目指すことを提言した。

ところで、5月6日発売の週刊読売ウイークリー(5月18日号)は、カバー特集で「年収1000万円サラリーマン」という記事を掲載している。私はこの特集において取材を受けているのだが、以前のようにただ給料が高ければいいという風潮は、確かに時代にマッチしなくなってきていると認めざるを得ない。年収300万円時代を予測する経済アナリストが注目されているように、多くの日本人は、バブル以降初めて、半ば強制的にではあるが、お金以外の豊かさにも共感するようになってきたのだ。

「スローライフ」などという言葉が広まってきていることも、その兆候である。本来の豊かな生活を取り戻す、チャンス到来だ。 便利で贅沢な時代である。私は今の20代、30代の若者には、「世帯収入で」年収1000万円を実現できないか、まずは検討してみるように提案したい。結婚年齢が高齢化している今、年収500万円同士のカップルが共働きのまま、一緒に「世帯年収1000万円」の生活を実現できる。この目標を達成している人は、意外に多い。600万と400万、700万と300万の組み合わせでもいい。

これではさらに若者の結婚年齢を遅らせ、人口の少子化を促進するのではないかという声もあるだろう。しかし、私の意見は逆である。現在の日本は、不幸な気持ちで不安なまま結婚しない若者が増えているのだ。私はかえって二人でこそ力をあわせ、現状の生活レベル維持にこだわるのが現実的だと考えている。男性は、結婚資金がたまるまで結婚をしないと、意地を張ることもないのだ。自然体で始まった二人の新生活の中で、お金をかけない生活の喜びを見つけてくれれば、子供を持ち育てていこうという意欲もうまれてくるのではないかと考えている。

決まりきった成功パターンではなく、自分なりの幸せをつかむことが大切だ。5月20日にアスペクトから発売予定の私の新著、「成功する人がしていること 自分の価値をアップさせる12の秘訣」でも、そうした事例を多数取り上げている。もしよろしければご覧になってみてほしい。

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