モチベーションって何?
最近、モチベーションが上がるとか、下がるという話が巷(ちまた)で増えている。会社で面白くないことがあると、大方の場合モチベーションは下がるという。一方で、自分が少し得する出来事が起きると、それだけでモチベーションはアップするのだ。「モチベーション」という英語は、最近の日本人の心情にとてもよくマッチした、久しぶりに大ヒットとなった言葉である。不思議なのは、モチベーションのアップ・ダウンというと、自分の努力が十分か不十分かということとは関係のないところの議論に聞こえるのは、これが英語の言葉であるからに違いない。
一方、これだけ良く使われるようになったものの、けっこうモチベーションというヤツは、意外に厄介な代物である。最近の会社経営において、社員のモチベーションが低い、つまりやる気がない社員が多いということが、大きな経営課題になっているというのだ。モチベーション・コンサルティング、もしくはモチベーションアップ研修などという分野のサービスを、日本の大企業が結構なお金を払って導入しているというのである。
やる気のない社員が、会社のお金で 「やる気を出すための研修」 を受けているという状況に、私は違和感を感じる。人からモチベーションをアップするための方法を教えてもらう、もしくはモチベーションアップの仕方を社員に理屈で教え込むという考え方に、私はしっくりこないのである。
実際モチベーションが下がる理由にはいろいろあるはず。主な理由は、会社への不満か。職場の人間関係、給料の問題、昇進がないこと、不本意な異動や転勤などが多いのだろう。
自分で不満な点を具体的に解決するべくアクションをとるしか、モチベーションをアップさせる方法はないと思うが、もしかしたら一日研修を受けさせて、この真実をわかってもらおうというのだろうか。
最悪であるのは、やる気がないまま、いつまでも何も対処せずに過ごしていることだ。会社に強制的にモチベーション研修などに放り込まれる前に、私たちは自分たちの手で、自分のモチベーションアップに取り組むべきであろう。
モチベーションって、結局のところ、人と比較して決めることではなく、自分だけの世界のことじゃないかと思うのだが、 皆さんはどう考えるだろうか。
