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「デキる上司は休暇が長い」
小松俊明 著 (あさ出版)

2003年12月28日

チェーン

東京の初雪を見損ねてしまった。なぜなら僕は群馬県にいたからだ。実は僕は群馬の温泉が好きだ。しかし今回の旅は、少し不安があった。というのも、予定では12月はじめに行く予定にしていたものを、急遽変更しなくてはならなくなり、年末の寒い時期になってしまったからだ。

『雪が降るかもしれない。。』これが僕の悩みの種だった。実は僕の車は、なぜかチェーンをタイヤに装備できない。つまり、冬場には向かない車なのだ。特別な車というほどではないのだが、ようはタイヤがちょっと太いこと (245サイズといってわかる人はわかる)、そしてタイヤのアルミホイールが少し普通のものより大きく、タイヤのゴムの部分が少ない。(つまりチェーンがひっかかりにくい。)それに加えて車高が低く、タイヤとカバーの隙間がほとんどない。。(チェーンが入りこむ隙間がほとんどなく、走るとすれて車を傷めてしまうかもしれない。)結局、オートバックスにある国産と外国産すべてのチェーンのスペックを確認してもらったが、最終的にNGとなったのだ。こんなことあるのかと、信じられない思いであった。

もちろんスタッドレスタイヤをはけば、それで問題は解決される。しかしスタッドにする心の準備が今回の温泉旅行には間に合わなかった。今ついている4本のタイヤを夏までの間、どこにしまおうかというアイディアで家族の了承を取れていなかったため、この解決方法は最初から検討していなかったのだ。

そうはいうものの電車で行くにも、四万温泉は不便な場所にある。まだ1歳の娘もいるし、寒い思いをさせて風邪をひかせるわけにもいかない。2003年はまったく天気予報をあてにしないで過ごしてきたが(予報がはずれてばかりいるので)、今回ばかりは、ノーマルタイヤのまま四万温泉に行ってもいいものだろうか、天気予報を含めて、いろいろと情報集めをした。

旅館に電話してみたら、チェーン、もしくはスタッドの準備をしてくださいといわれた。雪は最近降っていないが、予報では全国的に27日は降るといっていたからだ。まあ、旅館は安全を見てそういうだろうに違いない、そう勝手に判断して、ノーマルタイヤで冬の温泉地に向かう旅が始まった。

結果として今回僕はとてもついていたと思う。一日ずれれば、大変だったかもしれない。四万温泉は結構山の上のほうにあり、道路は少し凍結していたが、26日がとても晴れて暖かい日だったために、道路のコンディションは悪くなかった。27日には少し雪が降ったが、つもるほどではなく、かえって日本的な雪景色を楽しめた。今回の温泉旅行は、車の心配をよそに、とても楽しい旅行であった。部屋にプライベートの露天風呂があったことが、今回一番楽しめたポイントである。

ところでスタッドレスタイヤを買うしか方法はないという結論のまま、僕は今後の対策を考えることになった。そんな中、僕が以前ヘッドハントした外資系自動車会社に勤めるビジネスマンがアドバイスしてくれた。彼は僕のよき友人であり、先輩でもあり、特に車に関しては、なんでも相談できるアドバイザーである。「スタッドレスを4本買うのがいいんだけど、アルミホイールを買わないでタイヤだけ買ったらいいですよ。そのほうが安上がりだし、保存も楽だし、軽いですからね。」なるほど。納得した。ただ245サイズのスタッドレスは、やっぱりちょっと割高なのかな、そんなことを考えながら、早速インターネットで検索を始めている。

タイヤのチェーンの問題でこんなに悩むとは思わなかったが、日ごろ自動車業界の仕事を多くしているので、困ったときに相談できる人が身近にいたことはついていた。 あとは、夏場まで4本のタイヤをどこにしまっておくか、家族との交渉が待っている。正直、この最後の難関で僕のスタッドレスタイヤ入手計画は、頓挫するかもしれない。2004年になってもノーマルタイヤをはいている僕の車を見かけても、「あー、交渉に失敗したな。」 と笑わないでほしい。

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2003年12月21日

今年の仕事納め

12月19日金曜日、僕は今年の仕事納めの日を迎えた。毎年、僕はこの
時期になると、年末まで10日あまりを残して休暇に入ることにしている。
なぜか。今年一年にやり残したことを、この時期にやってしまおうという 魂胆があるためである。いや、本当のところを言えば、この10日間にできることそのものが大切なのではない。いわば、私なりに一年を総括するための時間であり、新しい年につながるようなテーマを探すのである。

今年は、むこう10日間、次のようなことをしようと思っている。

◆ある新聞社の出版局と新しい本の企画を相談している。2004年度に ふさわしい面白い企画にしたい。また今年も一年お世話になった多くの 編集者、記者、フリーライター、カメラマンの方々と慰労会をやりたい。
すべての方々とはできそうにもないが、例年忘年会や新年会を行うメンバーとは今年も会いたい。まだ付き合いのない出版社に新しい出版企画を持ち込んでみたい。

◆大学卒業後に新卒で入った会社の同期と、久しぶりに会いたい。子供
ができたり、駐在から帰ってきたり、家を建てた人もいる。奥さんと二人 共働きで今でも恋人みたいなカップルもいるし、ちょっと夫婦仲が倦怠期にあると打ち明けるものも、去年の集まりにはいた。今年はどんな話が 飛び出すだろうか。

◆リーダーサーチ・オンラインのサイト・リニューアルについて、具体的に検討したい。特にもう少し機能性を高めて、ユーザーフレンドリーにする 必要性を従来から感じていたため。 HPの作成、運営に力を貸してくれる若いITアドバイザーたちの一年の労をねぎらいたい。

◆気になる本は読む時間がなくても随時買ってきた。また知り合いの編集者からも、今年発売になった新刊をもらう機会が多かったが、この時期にそれらを読んでみたい。

◆新しい銀行口座をひとつ開こうと思う。どんな名目にするかはこれから考える。何か日ごろの生活で使っていない項目のお金の使い道を考えて、来年からはそのための軍資金となるよう、お金を少しこの口座に振り分けようと思う。

実は、まだまだいっぱいやりたいことはある。

◆青春18切符を買って、小学生の息子と二人旅行に出かけたい。これは
以前から考えていたことで、絶対実現したい。ただちょっと寒いから、寒さが苦手な僕たちの行ける場所は限られてしまいそうであるが。

◆チェックをいれていた、新しいラーメン屋に食べに行きたい。これも2,3という数ではないので、うまく計画して、できるだけ多くの店にいきたい。

書き出すと話が尽きない。あまり求めすぎず、まずはおいしいラーメンでも食べに行くことにしようか。皆さんも、よい仕事納めを迎え、どうぞゆっくり年の瀬をお過ごしください。

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2003年12月14日

キャリアデザインって何?

キャリアデザイン。そんなに目新しい言葉でもない。英語では、キャリア ビルディングと表現することもある。その意味は、自分のキャリアを主体的にデザインしていくこと。まるで建築物のように、まずはキャリアの土台を作ったら、その上に柱を建て、次に屋根を作り、その上で壁ができていくことをさしている。家を建てていくイメージそのものを自分のキャリアにおいて実践することがキャリアデザインであり、キャリアビルディングでもある。

私はキャリアデザインという言葉を、実はこれまであまり多用してこなかった。なぜなら、キャリアという言葉ですら、まだあまり市民権を得ているとはいえないからだ。いまさらキャリア論をここで展開する必要もないが、今後の話で誤解がないように、私が意味するところのキャリアについて、簡単な定義をしたいと思う。キャリアとは、【やりたい仕事】のことである。キャリアデザインとは、【やりたい仕事をできるようにすること】である。

さて、あなたは自分の人生の操縦席に座っているだろうか。座っていると実感している方は、ぜひともそのまましっかりと操縦桿を握ったまま、人生という大空のフライトを楽しんでほしい。遠い空が暗いときや気流が悪くなってきたときなども、危険を予知して事前に回避できるよう操縦桿を操作すればいい。方向性に迷ったら、副操縦士(パートナー、友人、同僚など)に相談したり、管制塔(両親、上司、先輩など)に指示をあおいでもいい。どちらにしても、迫りくる危機は自分が操縦桿を握って回避できるものだし、その危機の先には果てしなく続く青空が広がっているのである。

では自分で操縦桿を握っていると実感できない場合はどうするか。まず、操縦桿を握るとは、今の自分にとってどうすることであるのかを考えてみることである。提案書を書いて新しい仕事に挑戦してみることかもしれない。社内で希望する部署や勤務地に異動したい旨、希望を出してみることかもしれない。人によっては、転職をすることも含まれるだろう。

次に、実際行動を始めるときにつまづかないようにすることが大切だ。悩みぬいた末に転職を決断した人がいた。生まれて初めてのレジュメを書いてみた。英文履歴書・職務経歴書も作った。応募企業のターゲットを決めた。勉強家のこの人物は、自分のキャリアを生かせる仕事や会社の情報を豊富に持っていた。しかし、すべての書類選考で落ち続けた。私に連絡をくれたのは、書類選考で20連敗した後のことだった。

私はその人物の転職指導をすることになったのだが、前述のとおり、とてもしっかりとしたキャリアを考えている。どうしてこの人物が売れないのか、私は正直悩んでいた。しかし、それは彼の作成したという履歴書、職務経歴書を見て原因を瞬時に悟った。提出している彼の書類に魅力をまったく感じられなかったのだ。つまり、彼には書類作成のスキルが欠けていたのである。

このように、キャリアデザインを考えていく中で、大きな方向性をしっかりと理解できているような人物が、ちょっとしたスキルをもっていなかったというだけで、応募企業に20連敗してしまう。履歴書の読み手の意識への配慮が足りなかったことになるのだが、普通、なかなか履歴書、職務経歴書の読み手の意識などはわかるものではない。特に企業単位でそれぞれの 事情は違うし、面接官の主観もある。また営業職といっても、業界、また その企業のカルチャーなどによって、理想とする営業マン像も異なる。

私は、このたび、オンラインでキャリアデザイン塾を開くことにした。これはある読者の方の意見を具体的に実現させたものである。

キャリアデザイン塾が目指すのは、自分の人生の操縦桿を握るために、具体的な行動を始めたいビジネス人を支援することである。現在の姿と、将来目指したい姿を把握して、そのギャップを埋めていくプランを一緒に考えていくための【大人のための塾】である。

今後少しずつ講座を増やしていきたい。ビジネス人のニーズにこたえて いくことを優先したいため、できれば読者の皆さんのご意見を伺えれば それが一番である。お気軽に、ご意見を お寄せください。

尚、キャリアデザイン塾開講のアイディア、そして構成を考えて意見してくださった大手都市銀行勤務のBさんには、この場を借りてあらためてお礼を申し上げたい。

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2003年12月07日

鬼怒川温泉のサル

1年に1回社員旅行に行く。今年は足利銀行の一時国有化で騒然としている温泉、栃木県鬼怒川温泉に行くことになった。日本の昔ながらの観光ホテルに泊まるというので、楽しみにしていた。外国人社員が多い僕らの会社は、これまであまりこのような日本的な場所に社員旅行などで行くことはなかったからだ。

部屋に入るとそこにいたのは、な、な、なんとニホンザルだった。え、今のは何?と思うまもなく、そのニホンザルは、きびすを返して窓から外へ飛び出していった。僕は一瞬、本当に何が起きたのかわからなかった。見晴らしのいい部屋だなあと思って荷物を足元に置いた瞬間の出来事だったからだ。ようは、サルと2秒間くらい完全に目が合った。そしてサルは、真っ赤なお尻を僕に向けて窓から飛び出した。

窓際に近づいてみると、15cmくらい窓が開いていて、その窓の外には手すりがあり、少し離れたところにさっきのサルが座っていた。よく見ると、その先には後数匹のサルたちが、幸せそうに重なり合って、毛づくろいまでしている。

「そうか、ここは日光の近くか。あまり詳しくはないけど、日光サル軍団というのを聞いたことがあるな。このあたりはサルが出るんだな。」こんなことをぶつぶついいながら、僕は窓を閉めると、部屋にある浴衣に着替えて早速露天風呂に向かうことにした。

サルと僕の距離はせいぜい2メートルくらいのものだっただろう。そんなに人間を恐れている風でもなく、結構丸々太ったそのサルは、こうして人間と近づいて、えさをもらうことで、結構よい暮らしをしているのかもしれないと思った。ストレスもなさそうだったし、なんだか穏やかな顔をしていた。もしかしたら人間の入らない時間に、ゆっくりと温泉にも毎日つかっているのかもしれない。

今回の旅行では食事や露天風呂ではなく、僕には到着時に見たサルが一番印象に残っている。食事と露天風呂は、まあまあだった。別に足利銀行からの融資が止まっているわけでもないだろうが、意外にこうした大型の観光ホテルは維持費がかさむから、食事などの質が下がっているのかもしれないなと思った。

僕は、今月末にもう一度、今度はプライベートで温泉に行く。群馬県の四万温泉というところだ。サルには会えないかもしれないが、今度こそ食事と露天風呂には期待したい。

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