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「デキる上司は休暇が長い」
小松俊明 著 (あさ出版)

2004年03月31日

ブーメラン

埼玉県の長瀞(ながとろ)に行ってきた。詳細は、旅行記で書くつもりだが、バーベキューをしてジンギスカン料理を楽しんだり、荒川の川くだりをした。そして最後に宝登山(ほどさん)神社で商売繁盛の祈祷をしてもらった。それぞれ楽しかったが、僕が注目した本日の一品は別にある。それは意外にも、長瀞駅に到着して最初の1分で訪れた。人生とは、このように偶然性が高く、それがゆえに、ぼやぼやしているとチャンスを失いかねないから要注意だ。僕が長瀞駅のホームで見たもの、それは「ブーメラン」であった。「え、ブーメラン?」と不思議に思う読者は多いと思うが、そう、あのV字の形をして、空に向かって投げて遊んだりするアレである。なぜ長瀞駅にブーメランがあるのか。

看板に書いてあった説明文をここに引用したい。

『ブーメランは天下の勝地長瀞へ「いちどといわずまたきてくんな」をテーマに、ブーメラン(無事に蛙)と交通安全を願い、お客様が無事に帰宅できますよう命名いたしました。』

蛙(かえる)と帰るの語呂合わせをしたわけだが、どうもブーメランと蛙が一緒に置いてある姿は、なんとも不思議であった。

日本の地方を旅していると、いろいろと不思議なものに出くわすことが多い。いや、地方でなくても都心でも自分が知らないことは数多い。ちなみに池袋にもう何年も行ったことがない僕は、今朝池袋駅構内において「いけふくろう」という名前のふくろうの銅像があることを知った。待ち合わせ場所として、結構定番らしい。

まあ、世の中におもしろいことが増えることは歓迎である。

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2004年03月27日

高田馬場の夜

歌舞伎町の打ち合わせからまだ間もないが、昨晩26日金曜日、またいつものメンツで今度は高田馬場に集まった。そう、出版プロデューサーをはじめとした本つくりのメンバーだ。皆、多忙な中、何とか時間を捻出して集まってくれている。彼らの頑張りにはいつも頭が下がる。あらためて、いい本を作りたいという思いを強める瞬間だ。

今回の打ち合わせは、前回の歌舞伎町のときと比較しても、かなり話がのったと思う。構成案はほぼ固まった。章立ても決めた。タイトルや副題、そして帯に書くコメントもアイディアがそろった。

僕にとって編集者というのは、実はとても親近感を覚える存在である。なぜなら彼らの仕事は、ヘッドハンターの仕事に大きな共通点があるからである。それは何かというと、黒子に徹するという一点である。

編集者は世の中に本を送り出す存在。ものすごいパワーと決定権を持っている。一方、著者に本を書いてもらわなければ、ベストセラーも生まれない。企画つくりだけでは不十分であり、著者の発掘、そして著者を励ましながら、本を完成させるのだ。書店にも、営業をかけてくれる編集者もいる。雑誌等で書評を取り上げてくれるように働きかけてくれる編集者もいる。一般的に、大手出版社の編集者はそうした一連のノウハウを持っていないことが多く、小さめの出版社の編集者はノウハウをたくさん蓄積させている。このように編集者にもいろいろな人がいるが、彼らはあくまで黒子に徹する。あくまで本を世に発表するときに表紙に名前が出るのは、著者であるからだ。

一方、ヘッドハンターはどうか。確かに僕らは成功者を世に作り出すことができる。ベテランのヘッドハンターになればなるほど、このような実感をもてる仕事ができるようになる。成功するビジネス人を作り出すには、いろいろなコツがあり、ビジネス人に実力があるだけでは、うまくいかないことも多い。編集者が著者とコミュニケーションをとり、著者の力を引き出していくように、結果を出しているヘッドハンターは、ビジネス人の力を最大限に引き出すプロデュース力に優れているものである。

僕の本つくり。それは僕が著者になる瞬間であり、編集者と著者としてお付き合いする。いつもヘッドハンターとして黒子でいる自分が、表舞台に出る瞬間である。日ごろ仕事で黒子をしているため、僕は編集者の気持ちや仕事のやり方が、普通の人以上にわかる気がする。編集者は何を求めているか、これが比較的わかるのだ。僕は編集者という仕事が好きだ。彼らを尊敬もしている。編集者とヘッドハンターの相性は、実はバッチリなのだ。

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2004年03月23日

歌舞伎町の夜

久しぶりに夜、歌舞伎町を歩いた。何年ぶりか思い出せない。雨も降っていたし、待ち合わせにも少し遅れていたからだが、ぼくはタクシーで歌舞伎町に乗りつけた。区役所通りの近くにある目的地についたが、そこは直前まで僕がいた外資系企業が立ち並ぶオフィス街とは完全に別世界だった。

なぜ歌舞伎町に行ったかというと、新しい本の執筆の打ち合わせをするためだった。部屋を借りて(なんと和室!)、版元(本を出すことになった出版社)、編集者、その方のアシスタント、そしてもう一人の協力者の方に著者である僕を含めて、結構な大人数で、歌舞伎町の街に集まったのだ。

なぜ歌舞伎町?なぜ和室?と思うのだが、こういう非日常的な環境であると、面白いアイディアが生まれるのではないか・・・というのはウソで、単に編集者の方がこの地域に詳しかったからだった。

打ち合わせは3時間以上に及んだ。さすがに月曜日の夜ということもあり、3時間以上、話通しだったので、結構疲れた。僕はいいのだが、その席に集まってくれた方々は、疲れたことだろう。本当にご苦労様である。しかし、こういう地道なプロセスを経て、本は形を成していく。本屋に言ってみると、星の数ほど本が並んでいるが、その一つ一つにこうしたプロセスがあるということを思うと、僕は本屋に入るたびになんともいえない気持ちになる。

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2004年03月21日

NHKのど自慢

外資系の仕事をしているから、僕がNHKのど自慢をたまに見ているなどというと、意外に思われる方が多いらしい。昔ながらの手作り感がなんともアナログ的で心地いい番組である。また日本のまだ自分が知らない街の人間模様を垣間見ることができる点においても、なかなかこれほどまでのクオリティーの高い番組はあるまい。実際ののど自慢のレベルであるが、土地によって差が結構あるようだ。うまい地域もあれば、合格者が20組中2組なんていう場合もあるから楽しい。僕がNHKのど自慢を楽しむ理由は、そこに常に感動があるからだ。何が飛び出すかは毎回わからない。しかし、少なくても都会で生きる日常の中で、まして外資系で働く現場において味わえないような気持ちにさせてくれることは間違いない。何か自分の中で足りていないものが、埋め合わされる気がするのだ。もし僕の言っていることにピンとこない読者の方がいたら、ぜひ一度だまされたと思って(築地で、「だまされたと思って買ってみな」という口癖の魚屋のおじさんがいたっけ)NHKのど自慢を一度じっくりと堪能してみるといい。普段まったく聞かない演歌を、これを機会にちょっと聴いてみるのも味わい深い。美川憲一や石川さゆりの新曲を聴けるという特典がついてくる。(最近では有線放送でも引いてない限り、めったに聞けるものではない。)僕は「笑点」という番組がまた別の理由で大好きなのだが、それは別の機会に紹介することにしよう。

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2004年03月18日

作家・米山公啓(よねやまきみひろ)さんに会った

以前から一度お会いしたいと思っていた人がいた。作家の米山公啓(よねやまきみひろ)さんである。神経内科の専門で大学病院の助教授をしていた方だが、医者を辞めて作家活動に専念されている。作家デビューをして12年、既に120冊以上の本を世に送り出している。新刊は、「五感トレーニング」(ビジネス社刊行)といって、とても読みやすい本である。

お会いしてみて感じたことは、とても柔軟で謙虚な方であるということだ。えてして医者のような職業につくと、特権意識が芽生えて自然と人を見下すような態度を取るなど、社会に適合デキない何か勘違いをしている人に出会うことが多い。(もちろん、立派なお医者様もいる。)米山さんは、初めてお会いしたにもかかわらず、懐が深く、楽しいお話をたくさんしてくださった。

ホームページhttp://www.yoneyone.comを見るとわかるのだが、かなりの行動派である。タレント張りのルックス、そしてスター性もあり、なんといってもバイタリティーがすごい。まだ本が売れない頃の話、どうやって120冊もの本を書いてきたのかなど、まだ駆け出しの作家活動をしている僕には、大変参考になることが多かった。

大型客船に乗っているという話は、特別に印象的であった。これは僕もやってみたいと思った。前からとても関心が高かったことだからだ。

米山さんは、今年も精力的に本を書いていらっしゃる。僕は、すっかり米山ファンになってしまった。

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2004年03月13日

研究員の申し込み、全国から!

研究員に続々と申し込みが殺到しています!「自分の人生の操縦席に座りたい」という研究室の考え方に共感してくださるというコメントが一番多く、ビジネス人、学校の先生や主婦の方、そしてまだ学生の方までが、研究員になってくださっています。このホームページには、解析ツールを導入していますので、研究員の方々の出身地の統計を取りました結果、今のところ次のような結果が出ています。一番多いのは、首都圏、特に東京からの申し込みです。しかし、それ以外にも今までのところ、愛知県、岐阜県、滋賀県などからは複数名の参加者がおり、近いうちに全国すべての県に研究員仲間ができるかもしれません。

海外からの申し込みは米国が一番多く、次はオーストラリア、そして台湾と続きます。近著「役に立つMBA役に立たないMBA」のおかげで、MBA取得中の方から研究員へのご応募もありました。

4月16日金曜日にホームページリニューアル後、初めての懇親会を開くことにしており、こちらへの参加も皆さん、ご検討ください。思いもしない出会いがあるかもしれません。もちろん、小松俊明自身も参加します。尚、場所ですが、私の行きつけのお店があり、神楽坂の昔の旅館を改装して食事処となったような素敵なお忍びの場所で行う予定です。ご参加をご希望の方は、どうぞ早めにご連絡下さい。

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2004年03月10日

小松俊明キャリア研究室 ホームページ開設!

待望のHPリニューアルが実現しました。コンセプトは、「ビジネス人のためのキャリア研究室」です。研究員(無料)になられた方は、コラム、キャリア相談など、研究室が発信する情報、また研究室に集まってくる情報を入手することができます。研究員の方には小松俊明による無料キャリア相談の機会をもうけました。

また、研究員と小松俊明の交流には懇親会を定期的に開催することに致しました。希望者はどなたでもご参加いただけます。またキャリア研究室に寄せられたメール、キャリア相談の内容などもホームページ上で公開します。小松俊明の著書に対する読者の書評も応募しており、公開しています。読者参加型のHPを目指しており、どうぞ積極的に、小松俊明、もしくはキャリア研究室にお便りを下さい。

難しい時代になりました。社内を見渡しても、成功パターンが複雑化しています。かつてのように優秀な先輩をモデルにして修行を重ねたとしても、それが自分のキャリアの成功や、快適な生活に結びつかないという不安を、誰しもが持つようになりました。

成功法則の本は、書棚を飾りますが、どれも自分の職場の目先の問題を解決してくれそうにありません。小松俊明キャリア研究室は、研究員が自らの「気づき」を探す場所です。研究員が情報を発信したり、また他の研究員の情報を回覧することもできます。小松俊明は、毎日転職の現場で成功する人材を見続けていますが、そこで感じたこと、他の人にも役立つのではないかと思うことを、コラムやレターという形で、研究員に対して情報発信をします。

皆さん、どうぞお気軽に (Take it easy !)、楽しく (Have fun !)、そして自らの「気づき」を探して、小松俊明キャリア研究室のホームページを活用してください。

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2004年03月03日

フランス人女性をヘッドハントする (完結編)

読者の皆さんは覚えているるだろうか。1月10日の日記でご紹介したのだが、(ご存じない方はバックナンバーをチェック下さい)僕はフランス人女性をヘッドハントする特命のもとで動いていた。2ヶ月が過ぎ、この話に一つの結論が出たので、読者に報告をしたい。

セリーヌ(仮名)は、最終的にヘッドハントを受け入れた。僕は達成感に包まれたが、一方、ここまでの道のりを思い返すと、なかなか道は険しかった。一度は、あきらめなければならないか、と思ったほど、微妙な交渉が続いた。

今回、難しい状況の中で幸いしたのは、採用企業の姿勢である。前例にないことがたくさんあったのだが、この採用企業は、数々の社内制度の障害を乗り越えて、最終的に候補者であるセリーヌを引き抜くことに成功したのだ。

今回は実に頼りになる課長さんが採用企業の中にいた。今回のヘッドハントの成功には、この人物の功績をあげないわけにはいかない。僕のほかの案件にも、このような人物がもっといれば、正直なところ仕事がもっと楽になる。

結果として、情熱をもってセリーヌを迎えたいと訴えた採用企業、そして交渉の過程でトラブルを乗り越えて信頼関係を築けたヘッドハンターと候補者、それぞれが自分の役割をしっかりと果たした良い仕事であった。

セリーヌ当人は、今回の話に嬉しそうであった。彼女にとって、大きなキャリアアップが実現した瞬間でもあった。僕はその瞬間に立ち会えたことにやりがいを感じた。最後に採用企業の部長さん、採用を担当して社内調整に力を発揮された課長さん、その他のスタッフの方々、そしてセリーヌと僕を交えて会った。言葉に出さぬものの、それぞれの立場でこの2ヶ月間のことを皆思い出していたのだろう。とても晴れ晴れとした顔が、その会議室にはそろっていた。

こうして、また一人、自分の人生のチャンスをつかんだ人が増えた。僕は、セリーヌならば、新しい会社でバリバリ活躍するだろう、そんな心地よい実感に包まれている。僕は帰り道一人で、ささやかな祝杯をあげた。「おめでとう、セリーヌ!」

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