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山を目指して登っていく人生を生きてきた。自分の力をつけるためだったら、無理することもできた。最近、人生は流れに身をまかせて海にくだっていくことも大切だと考えるようになった。五木寛之の近著、「元気」という本の影響を受けたからかもしれない。「人はみな元気に生まれ、元気の海へ還る」というメッセージには教わることが多い。まだ読んでいない人は、ぜひ一度、手に取ってみてはどうだろうか。
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採用が好調である。といっても、わかりにくいかもしれない。 もっと正確に言うと、多くの外資系企業は採用を積極的に増やしている。新規の採用ばかりではない。色々なケースが混在している。
(1)業績が伸びないので、新しい人材(営業やマーケティングなど)を採用して、戦略を立て直そうという場合。これは、営業部長や社長などのリーダーのケースが多い。その裏では、業績不振の責任を取らされている人がいる。
(2)会社の業績が不振で、モラルやモチベーションダウンが目立ち、職場としての魅力を失い、社員がやめるため、その補充をしているケース。
上の2つは典型的な最近のケースで、人材は(1)から(2)に流れているケースも多い。外資系の転職市場は、人材不足感が高く、結果として、(1)から(2)という人材の移動が起きているのだが、言うまでもなく、問題の解決には至らない。
もうひとつ、最近の外資系市場のトレンドについて紹介しよう。
(3)多くの大手企業がコスト削減を終え、短期的には業績回復に見えるが、ビジネスのシェアが横ばい、または減少、売上も不振で、価格破壊に苦労している。早急に戦略の見直しを迫られており、その中でサプライヤーやパートナーの変更なども進んでいる。それに伴い、外資系の場合は、海外で実績を出し始めている新しいパートナーやサプライヤーとの契約を、日本でも推し進めようとしている。これにともなって、あらたに日本に進出してくる外資のサービス産業が増加中である。これらの外資系企業のスタートアップオフィスの採用が、最近目立っている。
以上、(1)、(2)、(3)のどれをとっても、日本の景気が回復しているというサインは見当たらない。ただし、日本のビジネス環境に、変化がたくさんおきていることは感じてもらえるのではないか。
もちろん、採用は、もっと前向きなものもあるが、以上のようなケースも多い。(3)の採用の仕事は、結構面白い。ただ、適切な人材が、なかなか見つからないのが難点である。
外資系企業のダイナミックな世界の裏側には、以上のようなケースもあることを知っておいて欲しいと思って書いてみた。
最近、人と人のつながり方について考えてみた。
本来、僕の仕事は、人と人がつながって、それがビジネスの課題を解決していく。無意識のうちに、僕の周りでは色々な出会いがプロデュースされていく。
その一つ一つのつながり方をよく観察してみると、理屈はどうあれ、好き嫌いとまで言ってしまえるほどの、「感性」による結びつきが多いように思う。
スキルだ、経験だというが、結局は、人それぞれが内に秘めているエネルギーの表現の仕方によって、相性があることも確か。そうした相性によって、人と人がつながっていく。
人と人のつながりを商売にしている僕自身はどうだろう。感性による結びつきが多いだろうか。
プロ意識を持って、採用企業の経営者の方や、転職する候補者の方々と接していることは間違いないが、相性は存在しているとは思う。自分が役に立てるケースにも一定の傾向があるからだ。
また職場の同僚はどうだろうか。ここ過去1年、僕のチームに加わってくれた仲間達がいるが、彼らとどうして僕は今、一緒に仕事をしているのだろう。縁があったというだけではなく、僕は、おそらく彼らのことが気に入っているのだ。多分、単純にいって、彼らがかわいいのだと思う。お気に入りがいるという感覚、これは自分の仕事にハリを与えてくれる。
プライベートも同じだろう。同性・異性にかかわらず、お気に入りがいることは、とてもうれしいものだ。結局、自分は自分なのだから、自分以外で、相性がよくてお気に入りな人、そんな人とはたくさん話をして、自分を受け入れてもらい、また相手のことも受け入れてあげることができるだろう。
人と人のつながりは、やりようによっては、本当に人生を豊かにしてくれる。
9月に入ってから、仕事が充実している。いよいよ日本の景気が戻ってきたという見方が、外資系企業には広がってきているようだ。顕著な例として、90年代後半に撤退したような外資系企業が、軒並み日本に再上陸を始めている。僕の仕事の中に、こうしたスタートアップのケースが増えてきたのは、最近の新しい傾向である。
件数が増えてきたために忙しさを増しているのだが、一方でその反動だろうか、プライベートタイムのすごし方にも、最近は力が入る。
以前なら、電車のあるうちに帰ろうという意識があったし、体力的にも、精神的にも、それが自然であったのだが、最近はとことん楽しもうという意欲が、自分の中にみなぎっているような気がする。
刺激的な仕事の後は、これもまたエキサイティングなプライベートタイムを過ごす。美味しい食事とお酒、そこにくつろげる雰囲気と心地よい音楽がある。素敵な相手と一緒に、イマジネーションの世界に浸る。今この瞬間に光り輝ける、そんな自分でありたい。
どんな仕事にも、ひとつの仕事に成果があらわれるためのサイクルがある。チームで取り組んで結果を出すものなのか、もしくはあくまでも個人の成果であるのか、状況によって、そのサイクルは異なる。
僕の仕事、いわば外資系企業のヘッドハンティングという世界の場合、3ヶ月単位で仕事の成果をはかるのがわかりやすい。参考までに、なぜ3ヶ月がよいのか、その中身を紹介しよう。
僕は3つあると思う。僕のかかわる仕事そのものが、仕事の発生から完結するまで、平均して3ヶ月以内であること。最初にこんな人を探して欲しいと依頼された日から、実際最終候補者が絞られて、給料交渉、オファーレターへの署名、そして本人が現職の会社に退職の告知をするまで、ここまでに3ヶ月かからないケースが多い。以前は、もう少し長いスパンの仕事もやるようにしてきたが、最近の採用は色々な事情が背景にあることが多く、その結果、採用のサイクルが短くなるような仕事が多いのだ。
もうひとつの理由だが、仕事の成果、つまり売り上げにたいして緊張感を持ってフォローするには、3ヶ月くらいが限界ではないかと思う。実際、多くのコンサルタントの仕事量を見てきて、だいたい3ヶ月目くらいから、少し効率も下がり、疲れが見えてくるものだ。3ヶ月をゴールにして、一度仕事の成果をはかることが、合理的であると僕は思う。
3つ目の理由として、転職をする人の忍耐力が、大体3ヶ月くらいが限界だという事情がある。転職活動というものは、経験したことのある方ならわかるだろうが、意外に体力、気力を消耗するものだ。人から一方的に評価されるなんて、よほど自分に自信のある人であったとしても、結構精神的につらいはず。こんな事情から、実際に僕たちがコンサルタントとしてビジネスマンと接していても、3ヶ月以内に結論に導けないような場合は、だいたいうまくいかないことが多い。
以上のように、いくつかの合理的な理由が重なって、ヘッドハンティングの世界は、3ヶ月単位で仕事の成果をはかるのが、いいと思う。
皆さんの仕事の事情はどうだろうか。一度、このあたりのことを真剣に考えてみることをおススメしたい。
過去10年間、香港マーケットで活躍していた外資系ヘッドハンターが、突如仕事を辞めた。彼女は中国人で、優秀な女性だった。広告代理店出身で自らの出身業界を専門に、多くの大型求人案件を決めていった、やり手のヘッドハンターだった。僕が彼女に注目したのは、それだけではなく、彼女は人物としても、とても魅力があったのだ。(僕が独身だったら、間違いなく、女性としての彼女にも惹かれたに違いない。)
彼女は、広告代理店という専門を持っていたためか、いつも自信を持って仕事にあたっていた。またヘッドハンティングという世界では、その求人数の多さから世界各国で最も注目されている業界に身をおいていることもあって、彼女にはいつも大型の求人案件が舞い込んでいた。 僕は、そんな彼女を同僚として尊敬し、同世代の女性としても気に入っていた。彼女には中学生になる息子がいて、その息子の話をするときに、たまに見せる彼女のほころんだ顔が、なんともいえなかった。僕にも8歳の息子がいるが、息子を愛する親の気持ちで、共感するところが多かったのだ。
そんな彼女が、先週突如、10年のキャリアに、一度終止符を打ちたいといってきた。僕は驚いたとともに、なんとなく、肌ではその真意がわかったような気がした。不思議な気持ちだ。次の転職先を決めていないという。また今週から旅行に行って、しばらく休養してから次を決めたいという。
今週になって、彼女と話をしてみた。そんな彼女が言うには、「自分ができることと出来ないことがある。自分が働く職場環境に関しては、これまでかなりの努力をしてきたが、これ以上、会社の将来と自分の将来を重ねることには希望をもてない。仕事の実績は残してきたし、香港の広告代理店業界では、十分名前を知られていると思うので、今後も少し時間をおいてから、また復活したい。」と言う。
ヘッドハンターという仕事は、職場環境の影響を強く受ける。つまり、職場環境が良ければ、有能なヘッドハンターを雇用し続けられるが、職場環境が悪ければ有能なヘッドハンターが辞めていくことは、時間の問題である。
僕の香港にいるお気に入りのヘッドハンター仲間が会社を辞めたことは、少なからず、僕にショックを与えた。彼女の置かれた職場はそんなに状況がひどかったのかと。もちろん、その職場を僕も良く知っているし、僕自身の日本の職場も少なからず共通点はある。
あらためて、ヘッドハンターとして生きていくことの厳しさ、そして自分は今後どうやって自分の人生の操縦桿を握ってドライブしていくべきか、色々と考えさせられた出来事だった。
彼女の今後の活躍に注目し、出来る限りの応援をしたいと思う。