話の真意が相手に伝わらないときには。
話の真意がうまく相手に伝わらないことはないだろうか。そんなこと、しょっちゅうだと思った人もいるだろうし、いや、自分の言うことは大体わかってもらえることが多い、と感じた人もいるだろう。何が、違いを生んでいるのだろうか。
相手との親しさや相性が、相手に真意が伝わるかどうかの鍵であることは間違いないだろう。一方、僕たちは親しい人とばかり接しているわけではない。そんなときに、相手に自分の真意を伝えるとなると、なかなか骨が折れるものだ。丁寧に説明しようとすると、それを話が長い、と煙たがれることもある。簡潔にシンプルに伝えようとすると、言葉が足りず、誤解を生んだと責められることもあるだろう。
では、距離の近い人とは、たいていの場合、真意が通じ合っているのだろうか。たとえば、両親や夫や妻、子供などがその良い例である。家族ほど、距離の近い関係はないし、家族であれば血縁関係がある場合もある。お互いに分かり合ってもいいものだが、意外に真意が伝わらず、誤解というすれ違いのまま、生活を送っている人もいるに違いない。
いろいろなケースを考えてみると、結局相手に話の真意が伝わるかどうかは、親しさや相性、距離感も影響があるが、それが決定的な要因ではないことに気づく。では何が鍵なのか。
ぼくは「信頼感」ではないかと思う。家族だろうが他人だろうが、相手の人物に対する信頼感が足りないと、その相手には話の真意がまったく通じなくなるものだ。会社の人間関係などは、とてもわかりやすい事例である。大人の集まりである会社においては、色々な複雑な会話がなされるが、信頼関係の足りないもの同士は、いつも話の真意が伝わっていない。このような場合、非常にストレスの負荷が高くなる。
話の真意がどうも最近伝わらないな、と悩み始めたら、その相手の人との信頼関係がどういう状態にあるか、そっと自分の胸のうちに問いただしてみるといいように思う。信頼感とは、命の次に大切なものではないだろうかと、最近、僕は良く考えている。
