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「デキる上司は休暇が長い」
小松俊明 著 (あさ出版)

2006年02月28日

デキる人は、デキる人を育てることが難しいといわれるのはなぜか

長ったらしいタイトルになってしまった。「デキる人は、デキる人を育てることが難しいといわれるのはなぜか」、ようは、世の中にトップ営業マンは数多くいるが、それらのトップ営業マンの多くが、同じようなトップ営業マンを育てる営業部長には育たないという指摘である。よく言われることで、目新しい指摘でもなんでもない。営業マンの資質と、営業部長の資質とは、まったく異なるから、こういってしまえば簡単だが、もう少し丁寧に説明をしてみたい。尚、ここでは営業の仕事を例にしているが、実際は、「デキる人は、デキる人を育てることが難しいといわれるのはなぜか」にこたえるわけであり、営業の仕事に限った話ではない。

尚、ここではあえて、デキる人、デキない人という表現をしたが、僕が意味するのは、「デキる人=現在優秀な成績を上げている人」、「デキない人=現在優秀な成績を上げていない人」の意味であり、「デキる人=能力のある人」、「デキない人=能力のない人」の意味ではないので、誤解しないで欲しい。

さてデキる人が、デキる人を育てられないワケであるが、僕は大きく分けて三つあるのではないかと思う。

・デキる人は、「デキない人」の気持ちがわからないから

<解説> 
デキる人の常識と、デキない人の常識には乖離があり、デキる人の多くは、自分の常識やペースで物事を考えてしまう。デキない人がどこで悩み、何に躓いているのか、なぜやる気が出ないか、そのあたりの根本的な部分に気がつかないことが多い。東大生が家庭教師をやっても、子供の成績が伸びないという話は、よくあることである。


・デキる人が、「デキない人」を育てながら、同時並行的に自分の成績を維持することが困難だから

<解説>
デキる人が、デキない人を育てるようになると、多くの場合、そのデキる人の成績が落ちるようになる。特に営業組織では要注意である。ようは、育成にかける時間、手間のお陰で、デキる人は、自分の成績を保つためのバランスを失うのである。よほど効率的に、そして戦略的に育成していくプランを立てないことには、デキる人がデキない人を指導することは失敗に終わる。デキない人の育成に失敗するばかりか、デキる人も、デキない人になる危険性がある。


・デキない人をデキる人にするためには、実務的・戦略的・精神的な指導方法を理解する必要があり、個人的にはデキる人も、実際はこうした指導技術を身につけていないから

<解説>
自分の成績がいい人(デキる人)の多くは、その人に対する指導者が良かったケースが多く、ようは、才能を開花してもらったといってもいい。優秀な犬のブリーダーは、本来犬が持っている本能を目覚めさせてあげるという。そのために、色々な指導技術があるのである。こうした指導技術を身につけるためには、デキる指導者の背中を見て覚えるしかない。自分の才能が開花したことと、他人の才能を開花させることは、まったく別の次元の話である。


以上から考えると、対策方法は以下のようになるだろう。

・デキる人はデキない人の気持ちを理解する必要がある
・デキる人は、自分の成績を上げながら、デキない人の成績も上がるよう導いてあげる必要がある
・デキる指導者をみつけ、デキる人の育成技術を身につける


僕なりにまとめると以上のようになるが、実はデキる人の悩みは深いはずだ。なぜなら、デキる人であり続けることが難しい上に、デキない人を育成することに関心を持つものの、自分の成績が落ちかねない。一方、デキる指導者を見つけるといっても、そうなかなか世の中にそうした指導者はいない。仮に見つけることができても、そのデキる指導者と信頼関係を築けるかどうかは、わからない。

最終的にはすべて自分の心がけ次第。謙虚な人、素直な人、努力する人には、救いの手が差しのべられる。チャンスの芽をつぶすのは、結局自分のエゴ、慢心である。

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2006年02月24日

外資スタートアップ

今年になって、もうすでに4件目。何の話かというと、日本に進出してくる外資系企業の日本オフィス設立の案件である。それも製造業に限定した話であり、ありがちなITやインターネット企業のスタートアップの話ではない。精密部品や原料など、地味で地道なビジネスである。

この種の仕事に取り組むのは、今の僕にとって、やりがいのある話である。もともと求人としては、容易な話ではない。

・日本に存在してない会社に、人を紹介するのはそもそも困難
・採用企業の担当者は、本社の社長クラス、もしくは少なくてもアジア担当役員クラスのため、それなりのレベルのサービスを求められる
・仕事は、すべて英語のコミュニケーションのみ
・採用企業、そして入社予定者にとって一定のリスクがある話であるゆえに、重要性が極めて高い採用になる
・企業の日本進出戦略に基づくため、スケジュール管理、タイミングなどが決まっている
・スタートアップの場合、従来から存在する日本の代理店との関係など、採用以外の要素への配慮も大切である

以上の理由のお陰で、それなりにプレッシャーがある仕事である。ただしやりがいは大きい。またビジネスとしてみても、外資スタートアップの仕事を手がけることには、メリットがたくさんある。

・スケジュールが決まっているので、成果が出しやすい
・成功報酬ではなく、リテーナー(前金をもらう専属契約)の仕事になる
・相手が、ディシジョンメーカーであり、話が早い
・相手がレベルの高い人たちなので、一緒に仕事をしていてやりがいがある
・コンサルタントとしての自分の裁量が非常に大きい
・進出してくるその会社、業愛などに大きな影響を与えることになる責任の重さを感じることができる
・その外資系企業の本社上層部に人脈を作ることができる(日本法人と仕事をしているだけでは、社長と仕事をしていても、グローバルレベルでは日本法人社長は、日本支社長、いわば部長クラスのため、本社とのコネは影響力が絶大)
・設立後も、その会社の仕事を任される可能性が大きい
・入社した社長、もしくは社長候補の方との人脈も築ける

以上である。

外資スタートアップの仕事を、「面倒くさい」といって避ける人もいるが、上のようなメリットを理解したうえでもまだ「面倒くさい」と思うかどうか。

ヘッドハンターは、売り上げを上げればそれでいいというわけではないのだ。どんなに売り上げを上げても、それが中長期的に継続するかどうか、それもこれだけの参入障壁の低さ、そして実際に、競合状態が激化する中で、ヘッドハンターは、目先の売上だけではなく(もちろん売り上げは上げなければ話にはならないが)、誰もがマネできないような自らのスキルを磨いていかなければならない。

今、どうであるかが大事なのではない。どこを目指していくか、それを今日、決めることが、将来のあなたを作るのである。先送りすれば、それだけ、成功するチャンスは下がるのである。

世の中の若手ヘッドハンター諸君に、おおいなるエールをおくりたい。君達はまだ遅すぎない。熟練したビジネスマンが、その貯金で、ヘッドハンターでもやるか、というノリとは違うはずだ。もっと大きな売上を、そしてダイナミックな仕事を目指そう。

未来は、大きく開かれているのだ。目指そう、年間売り上げ、1億円!

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2006年02月17日

子猫

友人からこんなメールをもらいました。

「こんばんは。うちに子猫が4匹産まれました。バレンタインデーに産まれたんですが、すっかり私も家に張り付いてます(笑)。」

このメールを受け取って、ある出来事を思い出しました。忘れもしない、人生最大のショック。友人への返事メールを紹介し、みなさんにも僕の人生前半における最大(?)のショックな出来事をお伝えしたいと思います。

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子猫が4匹!すごい。大変だけど・・・嬉しいニュースだね。

実は、僕も自分の人生の間に一度だけ、同じ経験をしたことがあります。

1989年のこと。はじめて米国で生活した1年。そのとき、子猫をもらって飼い始めました。子猫だと思ってね、むちゃくちゃ油断してました。

その子猫(メス)は結構おてんばだったようで、ある日、家出をして2,3日帰りませんでした。そしてフラッと帰ってから、食欲が旺盛になり太ってきました。当時、うぶだった(鈍感だった)ぼくは、「育ち盛りの女の子(メス猫)も、食欲あるんだなあ」などと、まったくまさか妊娠してるなんて思いもしませんでした。

「でぶ猫だー」などと、出産前の太った猫を、そうとは気がつかず、ぼくは出産前の日まで、激しくじゃれあってました。

その翌日、家に帰ると、そのおてんば娘が、みあたりません。名前をよんで探しまわっていたら、ベッドの下でもそもそとかすかな音が・・・

そのとき、うずくまってベッドの下を覗き込んだときの僕の驚愕振りは、おそらく、それまで生きてきた20年の人生の中で最大のショックでした。

三毛猫のぼくのおてんば娘の横には、真っ白の子猫1匹、グレイが2匹、そして真っ黒が1匹、忘れもしない、合計4匹の赤ちゃん猫が、ぷるぷる震えながら母親のおっぱいに吸い付いているじゃないですか!

何が起こっているのか理解するのに、10分はかかったと思います。まったく無防備でした。だって、子猫だと思っていた自分の猫が、いきなり4匹の子持ちになるなんて!子猫の色から想像するに、犯人(父親)は、近所にいる、黒い野良猫だとすぐ気がつきました。本人に文句を言おうと家を飛び出して、その野良猫をみつけると早速近づきましたが、すぐに逃げられました。

この出来事以来、僕はほんの少しだけ「大人」になりました。今、ぼくには3歳の娘がいますが、彼女のことをいつまでも「こども」扱いをしていると、ある日突然、「彼氏」をつれてきたり、「パパ、私結婚します」なんていわれそうな気がして、今から毎日、仕事を終えて家に帰ると、ドキドキしています。

って、ちょっと気が早すぎるかな(笑)? まだ3歳か? でもなあ・・・

子猫、かわいいだろうね。おめでとう!

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人生、思いもしないところで、大きな学びがあるものです。皆さんのストーリーも教えてくださいね。

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2006年02月15日

営業部長専門

ヘッドハンターとして、僕は「営業部長」を探す仕事を依頼されることが多い。自分自身がヘッドハンターとして「営業部長」のつもりでいるからだろうか、世の中の「営業部長」に親近感を覚える。そのためか、「営業部長」サーチは楽しい仕事である。

僕自身「営業部長」の心理がよくわかるし、「営業部長」の評価も意外に正確にできる気がする。自分が提案する「営業部長」の採用確率も高いほうだろう。

「好きこそ物の上手なれ」でもあるだろうが、自分が「営業部長」であることから、相手の方からも同様のにおいを嗅ぎ取ってもらえている気がして、それが結果として信頼してもらえることにつながっているような気がする。

今日は、元気を出すために、ちょっと「自画自賛」してみた。「営業部長」がブルーな日は、そう、「自画自賛」に限る。

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2006年02月11日

仕事を分業する難しさ

アシスタントをもてたことを喜ぶのは、気が早い。雑用を押しつけるだけのアシスタントは、「戦力」というには程遠い。そのような場合は、アシスタントに辞められてしまうか、上司からアシスタントをはずされるのがオチである。

では、世の中に多いのはどのようなケースだろうか。多くの場合、部分部分で選択的に仕事を依頼するという関係、これが世の中の多くのアシスタントの仕事になっているのではないかと思う。

ぼくの提案は、もう一歩踏み込んだ関係を築くこと。つまり、アシスタントというよりも、よい仕事のパートナーとして、アシスタントが存在していることが望ましい。アシスタントをパートナーに育てることができるかどうか、それはあなたの力量しだいである。

第一に、あなたならではのアシスタントでなければならない。つまり、あなたの強みを理解し、苦手分野をうめあわせ、お互いに精神的な支えにさえなる関係を目指すべきである。

第二に、あなたがいなくても、ある程度(実際はかなりの程度)、正しい判断をしてくれるアシスタントに育てなければならない。この担当者ならこう判断するだろう、そのように気を利かせることができるアシスタントならば、かなり優秀である。

第三に、あなたの過ち、うっかりミスなどを指摘してくれるアシスタントであるかどうか。それをしてくれるアシスタントであれば、あなたは恵まれている。

最終的に、僕がここで指摘したアシスタント像は、いわゆる雑用係でも、アウトソーシング先でもない。戦力的なパートナーである。仕事を効率的に分担をして、一人よりも二人で取り組むことにより、より成果を高めるアプローチである。

優秀な弁護士には、必ず優秀なパラリーガルが存在する。優秀な医師には、必ず優秀な看護師がついているという。優秀なヘッドハンターには、必ず優秀なアソシエイトがついているはずだ。

すべてのヘッドハンターは、いずれはアソシエイト(アシスタント)を持ち、さらなる向上を目指して欲しい。

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2006年02月07日

競争力

誰しも、自分のスキルを高めたいと思うもの。世の中、自己啓発ブームとのことだ。(ぼくもそんなブームのお陰で、いわゆる「自己啓発」というカテゴリーに含まれる本を書き続けている。)スキルを磨くことは悪くない。資格取得を目指すのも、まあどうしてもその資格がないと開業できないというような仕事の場合、それもいいのだろう。

一方、現実がなぜ厳しいかというと、自分が満足するレベルより、さらに上をいく人が常に現れることだ。自信過剰な人は、停滞している間にあっという間に人に追いつかれ、追い抜かれる。一方、努力を継続しない人も、貯金をすぐに使い果たす。同じことを繰り返している人、つまり過去の成功体験を繰り返していても、ジリ貧である。

世の中、「競争力があるかないか」、これでその時々の勝負が決まる。だから厳しいのだ。

ではどうしたらいいのか。トヨタはやはり偉大なのだろう。結局、「カイゼン(改善)」という言葉にたどりつく。毎日、毎回、小さな改善を加えていく。今日より、明日、物事は常に進化していく。

もちろんコツはある。

自分の専門性を作り、その分野で自分を高めていくこと。つまり、フォーカスを分散させないことだ。

難しい仕事にチャレンジしていくこと。自らハードルを高めることで、競争がより少ない世界に自分を導くこと。

質を高めること。誰にもマネデキないくらい、サービスの質を高めることだ。そのためには、余裕が必要である。いつも時間に追い立てられていたり、長時間労働をしているようであれば、「質のいい仕事」よりも、「やっつけ仕事」になってしまう。

目指すは、「競争力UP」。

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