守りに入ろうと思うとき
守りに入ろうと思うのは、それは自分ができることのピークをむかえたと感じる瞬間に違いない。まだまだ改善できると思っているときは、上昇そのものを楽しむし、達成感に酔いしれる。一方、そろそろこれがピークだろう、また同じフィールドではこれ以上の上昇が見込めないと悟ったとき、変化していくことで、新しい山を越えていこうとする挑戦意欲に駆り立てられるのに違いない。いわば、自分自身が新しいステップに進んでいくためには、自分の常識を変えていかなければならないということである。
守りに入ろうという気持ちが芽生えるのは、自分の常識を変えていくことに億劫な気持ちになったり、変化そのものが思いつかなかったり、結局、自分の能力の限界を知ったときなのかもしれない。この能力の限界というヤツが厄介な代物だ。
他者評価は決して悪くないのに、意外と自分を卑下しているような性格の人だと、せっかくのチャンスの芽がつまれてしまう。一方、自己評価が甘い人、つまり自信過剰なタイプは、自分の能力の限界にすらなかなか気がつかず、うまくいかない原因を自分以外に置き換えようとするため、成長を止めるか、遅らせることになる。
つまり、自分が成長を続けていくためには、新しい領域を開拓していく必要があるのであって、今、自分ができることだけを続けていくと、いずれそう遠くないうちに、誰もが、自分のピークを見ることになる。そのときこそ、守りに入ろうとして成長を止めてしまう人と、自分の殻を突き抜けて、新しいステージに進んでいく人との分かれ道になるのだと僕は考えている。
