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「デキる上司は休暇が長い」
小松俊明 著 (あさ出版)

2008年03月15日

リクルーターの立ち位置

最近、二つの出来事がありました。どちらも、元同僚に関わる出来事で、それぞれに共通性があるため、紹介します。

僕らのデータベースに記録のある、とある候補者の方から連絡を頂きました。僕は個人的にお会いしたことのない方でしたが、その人いわく、僕らの会社で数年前に働いていたあるコンサルタントから、その人物の転職先の人材紹介会社の名前で、最近、自分の携帯に電話がかかり、求人紹介を受けたが、自分の個人情報は、彼によって御社から持ち出されたはずだ、そうでないと自分の携帯の番号など知ってるはずがない、というものでした。またそのコンサルタントは、しきりに、小松と付き合いを持っているか、と何かを気にするかのように確認をしてきたとのことでした。そのため、あえて僕に連絡をしてみたとのことでした。

もう一つの出来事とは、こちらも別の元同僚だったコンサルタントに関することですが、その人物から求人の紹介を受けている、、興味を持って話を聞いていたが、最終段階になって、その人物のアプローチが急に押しつけがましくなり、乱暴であることから不信感を持っているが、小松さんはこのコンサルタントを知っていると思うので、求人の分析とともに総合的にアドバイスをして欲しい、こういうものでした。このビジネスマンの方はお付き合いが長い方であり、信頼関係がすでにある方でした。

どちらも、シニアのビジネスマンであり、かなりレベルの高い仕事をされています。上の二つの事例で僕が感じたことは、リクルーターの立ち位置を間違えると、ビジネスマンの方との信頼関係を築けないということです。

リクルーターにとって、採用企業や候補者の役に立てなければ、存在価値はありません。仲介者というのは、ただ仲介しただけでは、お客さんから満足してもらえるはずもなく、仲介者がいたから、そこにとんでもない付加価値が生まれた、そう思ってもらえることを目指してサービスをするべきなのです。

リクルーターの仕事が成功報酬であることには、大きなワケがあると、僕はそう思っています。

 

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2008年03月11日

50歳の壁

リクルーティングの現場にいますと、あるひとつの現象に気づかされます。それは「50歳の壁」です。シニア求人を扱っていますと、多くのベテランの候補者の方々にお会いし続けるのですが、転職市場で一番マッチングが難しい、つまり需給の関係がどうみても極端にバランスを欠いている年代というのが50歳前後であるように感じています。
「需給の関係のアンバランス」という意味は、転職したいという方の希望と、採用したいという企業の採用ニーズが合わないという意味なのですが、これは単純に年齢の問題というよりも、「どのような経歴を積んでこられた50歳の候補者であるのか」、この部分が特に厳しく問われているのが、50歳前後のビジネスマンのように感じています。

30代も40代も、それなりに転職の現場には厳しい競争があり、経歴の内容をシビアに問われていることはかわりがないのですが、30代や40代には、まだ50代という上の層があります。ただし、
さすがに50歳となると、60代という層がないこと(もしくは薄いこと)、ビジネスマンとして定年までの残りの年数が短くなってきていること、またこの年代の方の退職者は定年や早期退職を除けば、あまりないことなどを理由に、採用の実績が極端に減っています。

シニア求人にフォーカスしている私の会社でも、50代の方のプレースメントが決まることは珍しく、「50歳の壁」をどうしても意識せざるを得ません。

いわば、転職市場では50歳から転職することは、受け入れてもらえないとでも言うばかりの状況ですが、実際私たちは50代の候補者の方によくお遭いしますし、求人も提案し、さらに採用企業への提案もしています。

転職を支援する立場としていえることは、50歳をむかえる日までに十分に準備を進め、50歳以降の10年間の生き方に対する備えを早い段階で始められることをお勧めしたいと思います。50歳になってからでは遅すぎること、また30代、40代に目先のキャリアアップ、給料アップを理由に仕事を変わりすぎた方などは、50歳を境に非常に苦戦されているように感じます。

ビジネスの現場は、自己評価ではなく、他者評価。どうして自分の能力や経験を買ってくれないのか、といったところで、他者評価がたりなければ、売れないというのが現実です。

今回は辛口コラムになりましたが、私はあえて、転職市場における「50歳の壁」を指摘し、若い方には長い目で自分のキャリアをしっかりとっ見据えて、十分に備えをしてほしいと思っています。
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