残業をする人、休暇を取らない人のもう一つの心理
仕事が忙しいとき、なんとか頑張って終わらせようとするものです。責任感が高い人であればあるほど、「明日でいいや」というように、投げ出すことは少ないものです。また仕事のやり方が丁寧な人の中には、どんなに忙しくても、自分が納得のいく仕事のスタイルを常に維持しながら、目の前の仕事に取り組む人がいます。
このような人たちは、残業が多く、また場合によってはあまり休暇も取らない人が多いようです。ストレス耐性が強い人であることも特徴の一つです。職場でも、成績がいい社員であることもあり、一目置かれているケースすらあります。また上司がこのタイプであるというケースも多いように思います。
自他共に認める仕事人間であるともいえるでしょう。プライドが高く、自尊心も強い人が多いことでしょう。一方、残業をする人、および休暇を取らない人には、上で紹介したような習慣以外にも、ときに異なった心理状態にある人がいるように思います。
それはなんとも不思議な心理ですが、職場から、そして仕事から離れられない心理というのでしょうか。大げさに言えば、仕事中毒の症状とも言えるかもしれません。
一応、会社生活には就労時間があり、定時に帰る社員も多数います。そうした人たちを尻目に、一日の後半になると自分自身に妙にエンジンがかかってくるようなときはないでしょうか。精神的にも、肉体的にも、かなり疲労しているのはわかるのですが、気持ちの上では、逆にハイになっている感覚です。
ある意味、色々な五感で感じる感覚が麻痺してきたともいえるのかもしれません。そんなときにこそ、あの「魔物」が押し寄せてくるのです。
「魔物」とは、自分を守りたいと考える心境です。自分に宿る弱気、弱腰、そんな表現も出来ます。
たとえば、残業に自分がのめりこんでいくとき、「魔物」はこんな風に忍び寄ってきます。
・上司の手前、少し頑張っているところをアピールするか
・部下の手前、責任感のある上司・先輩を演じてみるか
・明日やってもいい仕事だけど、まだ他の社員も残っているし、もう少しやるか
・あまり早く帰ると、上司に暇なやつだと思われて、新しい仕事がふられるかもしれない
・今日は夜の予定もないし、時間つぶしにもう少し仕事をやるか
では、休暇を取らない人には、どんな「魔物」がしのびよっているのでしょうか。
・誰かが休暇を申請してから、目立たないように休暇を取ろう
・休暇を取ると、仕事がとまってしまうから、休暇明けが大変だ
・休暇を取るなんていうと、上司がいい顔をしないのはわかっている
・成績が悪い上に休暇を取ると、追い討ちをかけて評判を落とすのではないか
・休暇も取らずにがんばっているという姿は、ちょっとしたアピールになるんじゃないか
「魔物」は、誰にでも近づいてきます。ただし、自分が「魔物と」決別することを誓うことが出来れば、彼らは逆に、二度と近づいてこないものです。
仕事中毒とは決別したいものです。その上で、デキるビジネスマンでありたいものです。
